Call My Name

瑞那は律義な奴だ

あんな電話、無視すればいいのに、きちんと約束通りに来るなんて

菅原は知らないのか?

知ってて、瑞那が行くのを許したのか?

いや…知ってたら許さないだろ、俺のもとに行くのを…

なら、知らないんだろうな

言わなかったのか?

一人で解決できると思ったのか?

「ちゃんと来たんだ」

俺は瑞那の背後から声をかけた

瑞那が「え?」という顔で、振り返ると足を止めた

「先輩」

瑞那が、すごく悲しい瞳で俺を見つめてきた

「へえ~、まだつけてたんだ。俺のピアス」

俺は瑞那の耳に触れた

なんで…まだ、付けてんだよ

菅原とうまくいったんだろ?

なら、ピアスなんて外しちまえよ

「じゃあ、まだ俺の女ってこと?」

俺は瑞那の顔を見た

「菅原とウマくいったんじゃないんだ」

「ウマく?」

瑞那が首を傾げた

上手くいってないのか?