Call My Name

瑞那が、菅原から視線を逸らす

あいつが殴られるとでも思ったのだろう

菅原は殴られねえよ

こんないかにも弱そうな男に、殴られたりはしない

菅原は、男の拳を避けると、右手で男の頬を殴った

ゴツっという鈍い音が聞こえてくる

まるで骨が砕けたような鈍い音がする

痛そうだな

あいつの拳には重みがあるから…きっと痛いんだろうな

床に倒れ込んだ男は、すっかり伸びきっていた

弱い奴だ

あれくらいで気を失うなんて…な

菅原の視線が動く

瑞那の顔を見ると、ふっと微笑んで手を差し出してきた

「ミズ、来い」

「あ…」

優しくて温かみのある声だった

やっぱ、好きなんじゃねえかよ

瑞那を欲してるんだろ?

俺は嬉しそうに微笑む瑞那を見て、ぎゅっと抱き寄せた

行かせるかよ

そう簡単に、俺だって瑞那を手放したくない