Call My Name

「…でさ、俺も頭にきちゃったもんだから、殴っちまってよ…」

瑞那の教室で、俺は男子たちと楽しそうに会話をしていた

俺はは瑞那の肩を抱いて、机に向かっている菅原を横目でちらちらと確認していた

今日は瑞那と菅原が日直の当番らしい

瑞那が俺と一緒に過ごしているから、菅原が一人で日直の仕事をこなしている

放課後の1年F組の教室は、俺の話を聞く男女で人だかりができている

俺は瑞那を隣の椅子に座り、足を机に乗せて、饒舌に青族のチョーを打ち負かしたときの話をしていた

窓際の席に座っている菅原は、むすっとした表情をしつつも怒りもせず、淡々と手を動かしている

あいつは何を考えて日直の仕事をしているのだろう?

好きな女が他の男に抱かれているんだぞ?

なぜ怒らない?

別に、俺が怖いっていう理由じゃないだろ?

赤のツナギを着ているときのあいつは、俺に殴りかかってきてた

『立宮』の名が怖いわけじゃないはずだ

じゃあ、なぜだ?

なぜ嫉妬しない? ヤキモチを焼かない?

菅原、お前は何を思って、今、淡々と日誌を書いてるんだよっ

俺を怒らないのか?

俺を憎まないのか?