Call My Name

「お前のせいだろっ」

「はああ?」

俺の声に、ツバキの睨みのきいた目がぎろっと俺に向く

俺は身を引くと、何か飛んでくるのではないかと筋肉に力をいれる

ツバキの顔は怖いが、足や手がとんでくることはなかった

「弟、スイレンに何をした?」

「だから…毎回、言うけど俺は何もしてねえよ」

ツバキの足先が俺の膝の裏に入る

膝カックン状態で、俺は身体のバランスを崩した

「何もしてないのに、どうしてスイレンがあんな苦しそうな顔をする」

「知らねえっつうの」

「スイレンにあんな顔をさせるな」

「ああ? 俺にどうしろっつうんだよ。手を出すなって言ったり…」

「手を出さずに、どうにかしろって言ってる」

「無茶な要望ばっか言うなよ」

「やれ。だからってサキとはイチャつくな。目にはいるこっちが苛々する」

「はいはい」

「未来の姉の言葉はきけないのか!」

「毎回に、きいてるだろうがっ」

俺の言い終わる前に、ツバキの拳が背中に入る

暴力女め!

俺は肩にかけているツバキのジャージを、ツバキの頭の上にかぶせた

「どうにかすりゃあいいんだろ。クラスメート以外の奴と……付き合うよ。それでいいだろ」

俺はツバキにそう呟くと、屋上に向けて歩き出した

なんか…今日は、どの授業も出たくねえ

兄貴だとか…兄貴じゃないとか、そんなの考える余裕もねえや