今回はツバキに助けられたな
俺はツバキのジャージを肩に引っ掛けると、教室のドアに向かって歩き出した
『え? 本命はツバキ?』
『うっそ。立宮弟とツバキが? 似合わなーい』
『バスケの練習をツバキ自らが頼むなんて、親密な証拠だよね?』
『誰も知らない立宮弟のアドレスを知ってるなんて……いつの間にそういう関係に?』
『じゃあ、キスマークをつけたのって、もしかしてツバキ?』
『うわっ、ツバキってだいたーん』
教室のあちこちから、俺たちを詮索する声が聞こえてくる
違うし!
ツバキは兄貴の恋人だっつうの…とは、大声で言えねえしな
俺は廊下に出るなり、ツバキの足蹴りが尻に飛んできた
「在りもしない噂が流れたじゃねえか。サイアク…最低。もう生きていけない。ああ、嫁に行けない」
「最初から嫁になる気もねえだろ」
「うるせー。いつかはなるんだよ」
「兄貴の?」
「お前は黙ってろ」
ツバキの蹴りがまた飛んできた
「サンキュ。助かった」
「ああ? お前のためじゃねえよ」
ツバキが一瞬、悲しげな眼をした
あ? なんでそんな目をすんだよ
「スイレンが…すごく苦しそうなんだ。お前を見つめては、胸を押さえて、泣きそうな顔をする」
「はあ」
「情けない返事をするなっ」
ツバキの平手が俺の背中にヒットした
痛ってーな
力加減しろっつうの
俺はツバキのジャージを肩に引っ掛けると、教室のドアに向かって歩き出した
『え? 本命はツバキ?』
『うっそ。立宮弟とツバキが? 似合わなーい』
『バスケの練習をツバキ自らが頼むなんて、親密な証拠だよね?』
『誰も知らない立宮弟のアドレスを知ってるなんて……いつの間にそういう関係に?』
『じゃあ、キスマークをつけたのって、もしかしてツバキ?』
『うわっ、ツバキってだいたーん』
教室のあちこちから、俺たちを詮索する声が聞こえてくる
違うし!
ツバキは兄貴の恋人だっつうの…とは、大声で言えねえしな
俺は廊下に出るなり、ツバキの足蹴りが尻に飛んできた
「在りもしない噂が流れたじゃねえか。サイアク…最低。もう生きていけない。ああ、嫁に行けない」
「最初から嫁になる気もねえだろ」
「うるせー。いつかはなるんだよ」
「兄貴の?」
「お前は黙ってろ」
ツバキの蹴りがまた飛んできた
「サンキュ。助かった」
「ああ? お前のためじゃねえよ」
ツバキが一瞬、悲しげな眼をした
あ? なんでそんな目をすんだよ
「スイレンが…すごく苦しそうなんだ。お前を見つめては、胸を押さえて、泣きそうな顔をする」
「はあ」
「情けない返事をするなっ」
ツバキの平手が俺の背中にヒットした
痛ってーな
力加減しろっつうの

