Call My Name

何なんだよ…もうっ

完全にこれって、俺が悪者じゃねえの?

サキと付き合ってるのに、俺は浮気して他の女と寝てから学校に登校してきました…みたいな雰囲気じゃん

違うっつうのに

俺の顔面に、何かが飛んできて、俺の視界を遮った

目の前が真っ暗になると、俺は顔にかぶさっているものを掴んだ

あ? ジャージ?

俺は女物のジャージに目を落とした

「おいっ、弟! バスケの練習に付き合えって言ってあっただろ。何、ふっつーに登校してきてんだよ」

ツバキが怖い顔をして、教室の入り口で大声を出してきた

助け舟か?

「忘れてた」

俺がぼそっと呟くと、ツバキがずかずかと教室内に入って、俺の胸倉を掴んだ

「あれほど忘れるなって、電話もメールもしておいてやったのに…お前は痴呆老人か」

ツバキの言葉に、サキの目が見開いた

「立宮弟って、携帯持ってるの?」

「ああ?」

ツバキが眉間にしわを寄せて、サキを見る

「だって前に聞いたら、持ってないって言うから」

「あんたに教えたくなかっただけだろ」

ツバキがぷいっと顔を動かすと、俺を睨む

『マジ、お前…むかつく』と言わんばかりの目だ