Call My Name

『あの二人って付き合ってるのかなあ?』

クラスメートの囁きが聞こえてくる

付き合ってねえよ

なんで俺が、こいつと付き合うんだよ

「ちょっと、待ちなさいよ。話は終わってないんだけど」

サキが俺の前にまわりこむと、腕を掴む

爪が俺の皮膚を刺激した

なんだよ

まだ他にあるのかよ

「今日の放課後、付き合いなさいよ」

なんで、命令口調なんだよ

うざいなあ

「はあ? 用事があるから無理」

「最近、付き合いが悪いよ!」

「兄貴の補習が入ってんだよ。サボり過ぎで単位がアブねえの。だから放課後は無理なんだよ」

俺は席に座る

遠巻きで見ているクラスの視線が痛い

別に痴話げんかとかじゃねえし…気にしないでほしいんだけど

俺は視線をあげて、教室内の奴らに目をやった

ほぼ全員が俺から目を逸らす

見てはいけないものを見てしまった…みたいな勢いで、逸らす

だから…何でもねえし