Call My Name

なんとしても、食い止めたい

「ちょっと! これ、何?」

「あ?」

登校してきた俺を見つけるなり、サキが大きな声で俺を叱咤してきた

教室の入り口で足を止められた俺は、サキの振り乱れる長い髪に目をやった

なんだよ

俺は怖い目で俺を見てくるサキに、少し身をひく

綺麗にネイルされている爪が、俺の首筋にいくと薄い皮膚に痛みを与えてきた

「何よ、このマーキングはっ」

「は? 知らねえーよ」

俺はサキの腕を払う

「知らないはずはないでしょ」

「起きたら、こんなんだったんだよ」

俺はサキの脇を通り過ぎて、自分の席に向かう

面倒くせえ

いちいち目くじらを立てんなよ

俺と付き合ってるわけじゃねえのに、彼女ヅラしやがって

遊びだろ、遊び

「何それ。サイテー。寝ている間に犯されたとでも言い訳する気?」

「言いわけじゃねえよ。真実だよ」

後ろからついてきたサキが、俺の背中に拳を入れる

いってーな

なんで怒ってるのかなあ

サキが苛々するような関係じゃねえだろ、俺らって