Call My Name

興味ねえんだよなあ

女の手が上に向かう

俺は分厚い本で、股間を守ると、喉を鳴らした

「カラオケ、オールらしいぞ」

「知ってるよ、そんなの。別に、オールしたいヤツだけでいいじゃん」

確かに

その通りだな

やりたいヤツがオールをすればいい

んじゃ、俺は帰るかなあ

昨日も違う奴らと、朝方近くまで遊んでて、眠いんだよな

なんで、俺…急にクラスの奴らと付き合いが良くなったんだろうか?

毎日のように、遊び歩いてる

金が財布から、羽が生えたように飛んでいく

それを見て、親父が喜んでるなんて…変な家だよな

『お前も一人前になったな』ってにやりと笑う

普通は、『早く帰って、勉強しなさい』だろ?

なんで夜遊びして、喜んでんだよ

「ねえ、外に出ようよ」

「外は寒ぃから嫌だよ」

「すぐ熱くなるよ?」

「ならねえよ」

女が俺の胸倉を掴むと、他のメンバーがいるのにもかかわらず、俺の上に跨る

無理やり俺の唇を奪って、にやりと自信ありげに微笑んだ

俺の太ももの上にある分厚い本が、ぐしゃりと変な方向に紙がよれている

女が本の上に乗っているからだ

マイクでちょうど歌っていた男子が、「おおっ」と思わず叫ぶ

「サキちゃん、だいたーん」

他の女子の黄色い声が、マイクよりも頭に響いてくる