Call My Name

一週間って、こんなに早く過ぎ去るもんなのかよって、俺は携帯の表示をベッドの中で眺めながら思った

「あー、かったるい」

俺は疲労蓄積更新中の身体を感じながら、布団の中に顔を埋める

今頃、兄貴はツバキから手作りチョコを貰ってウハウハしてたんだろうなあ

今年のバレンタインが日曜で良かったよな

兄貴にとっても、ツバキにとっても…さ

部活があったとしても夜はゆっくりと二人で過ごせんじゃん

…てか、俺にとっては日曜がバレンタインってめっちゃ面倒なんすけど

執事喫茶のバイト…朝から晩までシフトが入ってるって…俺を過労死させる気ですかって突っ込みってえ

まあ、俺よりも菅原のほうが大変みたいだけどな

俺は昨日も今日も、びっちりとシフトが入っている菅原を思い出すと、くくっと失笑した

あいつは見ていて面白い

顔の筋肉がヒクヒクしながら、客に愛の言葉を囁くから、楽しいんだ

「…てか、チョコを作るのが面倒くせえ」

俺はもぞもぞと布団から出ると、携帯で時間を確認した

バレンタインだから仕方ないんだろうけどな

執事だし…ご主人様にチョコをあげないとねえ…って、菅原ほど固定客がいないから、楽っちゃあ楽だよな

菅原は可哀想だな

せっかくの休日のバレンタイン…瑞那と過ごせないんだからな

ざまあみろっつうんだよ