兄貴が嬉しくてにこにこと笑うのは…まあ、それなりに可愛い部分はあるけど
俺がニタニタしてたら、マジでキモいって
頭のネジがぶっ飛んだヤツみたいになるから、気をつけないとな
俺は兄貴とは違うんだから
兄貴と俺が似ていても、やっぱりどこか違うんだ
それが兄弟って奴かな
「スイレンとは会ってない。アドレスも知らないから…連絡もしてねえよ」
俺は視線を落として、グレーのコンクリートをじっと眺めた
「ツバキから聞いておこうか?」
「聞かなくていい」
「どうして?」
「俺の世界に、スイレンは似合わない」
「景…」
赤信号で停まると、兄貴の手が伸びてきた
後頭部の傷痕をなぞる
痛みはもうないが、ビリビリと電流が流れる
「ごめんな」
「なんで謝るんだよ。俺が決めたんだ。これが俺の生きる道だ」
「でも…僕が…」
「ツバキと別れたいのかよ」
「別れたくない」
「なら…いいんじゃねえの? 俺とスイレンはまだ始まってねえんだから。終わりもねえんだよ」
「景、泣いてる?」
「泣いてねえよ」
「心が泣いてる」
「決めつけんな」
俺は垂れてくる鼻水を啜った
なんてバッドタイミングで、鼻水がさらさらと垂れてくるのか
まるで俺が泣いてるみたいだっつうの
泣いてなんか…いないのに
俺がニタニタしてたら、マジでキモいって
頭のネジがぶっ飛んだヤツみたいになるから、気をつけないとな
俺は兄貴とは違うんだから
兄貴と俺が似ていても、やっぱりどこか違うんだ
それが兄弟って奴かな
「スイレンとは会ってない。アドレスも知らないから…連絡もしてねえよ」
俺は視線を落として、グレーのコンクリートをじっと眺めた
「ツバキから聞いておこうか?」
「聞かなくていい」
「どうして?」
「俺の世界に、スイレンは似合わない」
「景…」
赤信号で停まると、兄貴の手が伸びてきた
後頭部の傷痕をなぞる
痛みはもうないが、ビリビリと電流が流れる
「ごめんな」
「なんで謝るんだよ。俺が決めたんだ。これが俺の生きる道だ」
「でも…僕が…」
「ツバキと別れたいのかよ」
「別れたくない」
「なら…いいんじゃねえの? 俺とスイレンはまだ始まってねえんだから。終わりもねえんだよ」
「景、泣いてる?」
「泣いてねえよ」
「心が泣いてる」
「決めつけんな」
俺は垂れてくる鼻水を啜った
なんてバッドタイミングで、鼻水がさらさらと垂れてくるのか
まるで俺が泣いてるみたいだっつうの
泣いてなんか…いないのに

