風なんて吹いてないのにカーテンが揺れている。




何で・・・?




ジッとカーテンを見つめているとぶわっと一際大きくカーテンが揺れ、窓際に誰かが居るのが見えた。




誰・・・?




じっと目を凝らして見つめると暗闇に浮かび上がってきたのはあの男性だった。




真っ青の顔、虚ろな瞳




ゆっくりとではあるが確実に近付いてくる。



「きゃあーーーーーっ!!」




私は怖くなり悲鳴を上げた。




「どうした!?」




するとそれを聞きつけた父と母が血相を変え私のもとへやって来た。