「それじゃ、お疲れっす!」



「お疲れ~また明日ね。」



恋斗君との雑談が終わり、やっとバイトが終わった。


長かったな。





「あ~、もうこんな時間。ていうか……寒っ」


私の家は、パン屋から徒歩で15分くらいの近場。


歩いて3分もしないうちに、2月の激しい寒さが私を襲う。





ーーーコツコツ。

ーーーコツコツ。




もう夜のせいか、人は誰一人いなく、聞こえるのは私の足音だけ。




なんだか寂しい。




こんな時に「彼氏ほしいな~」なんて思ったりする。




まぁ無理なんだけどね。