1週間後。
とうとうイベントが行われた。大盛況で、私はこれまでにない強い達成感を感じた。
さて、こういう後は片づけが一番面倒なんだ。
少しため息をついて、私はすっかりボロボロになったオブジェに手をかけた。
その時、優しくて太い指先が私の手に触れた。
「手伝うよ。腕、少しよくなったからさ」
ずっと頑張ってきた慶太。今度は私も否定しなかった。
「ありがと。」
オブジェを運んでいる間、私は何度か慶太の横顔に見とれた。
清潔感溢れる黒い髪、意外にも長いまつげ、外人のような鼻、少し薄い色づきの唇。
「?」
不審に思ったのか、慶太がこっちを見た。
「俺の顔に何かついてる?」
「ううん!!??そんなこと…」
「お前さ、俺のこと一番心配してくれたよな。サンキュ、嬉しかったぜ」
突然の発言に、私は一瞬背中がゾクっとした。
「お礼を言うのは私のほうだよ。ケガしてもめげない桜井君の姿に励まされたっていうか」
クサくならないようにできるだけ明るく言ったつもりが、緊張して高い声になってしまったことを今でもはっきり覚えている。
このとき自覚した。私は慶太が好きなんだって。
二人きりだ。チャンスは今しかない。
「あのね…桜井君、私…桜井君のこと好きになったみたいで……」
なんであんなに早く告白してしまったんだろう。
でも慶太は少し頬を赤らめただけだった。特に驚きもせず、特に騒ぎもしなかった。
「本当に…俺でいいのか?嬉しいよ、よろしくな!!!!」
そこには普段と変わらない慶太の姿があった。
ただ一つ違うもの…それは、同じ委員なんかじゃなくてカップルになったということ。
とうとうイベントが行われた。大盛況で、私はこれまでにない強い達成感を感じた。
さて、こういう後は片づけが一番面倒なんだ。
少しため息をついて、私はすっかりボロボロになったオブジェに手をかけた。
その時、優しくて太い指先が私の手に触れた。
「手伝うよ。腕、少しよくなったからさ」
ずっと頑張ってきた慶太。今度は私も否定しなかった。
「ありがと。」
オブジェを運んでいる間、私は何度か慶太の横顔に見とれた。
清潔感溢れる黒い髪、意外にも長いまつげ、外人のような鼻、少し薄い色づきの唇。
「?」
不審に思ったのか、慶太がこっちを見た。
「俺の顔に何かついてる?」
「ううん!!??そんなこと…」
「お前さ、俺のこと一番心配してくれたよな。サンキュ、嬉しかったぜ」
突然の発言に、私は一瞬背中がゾクっとした。
「お礼を言うのは私のほうだよ。ケガしてもめげない桜井君の姿に励まされたっていうか」
クサくならないようにできるだけ明るく言ったつもりが、緊張して高い声になってしまったことを今でもはっきり覚えている。
このとき自覚した。私は慶太が好きなんだって。
二人きりだ。チャンスは今しかない。
「あのね…桜井君、私…桜井君のこと好きになったみたいで……」
なんであんなに早く告白してしまったんだろう。
でも慶太は少し頬を赤らめただけだった。特に驚きもせず、特に騒ぎもしなかった。
「本当に…俺でいいのか?嬉しいよ、よろしくな!!!!」
そこには普段と変わらない慶太の姿があった。
ただ一つ違うもの…それは、同じ委員なんかじゃなくてカップルになったということ。
