急にそんなこと聞かれたから、びっくりして、すぐに名前をだせなかった。


「えっ…と、アイです…榊 アイです…。」

「なにきょどってんの?お前面白いなぁ!」

「えぇ!あ…ありがとうございます…」


「ぷぷぷっ…!どこ中からきたの?」

笑われながらいわれた。



「西中です…。櫻井君は東中から来たんだっけ?西中のエースと競いたいからここに入ったって本当ですか?」


「瑠伊でいいよ。そっちの方短いし。…うん。中学のときのライバルが西中の人でさ、西中の人ってだいたいここにくるし、入るって聞いたから。面白そうだし、アイツも俺もピッチャーだから、どっちがエースか競ってみたかった。」

そういって、嬉しそうに笑った。