「お父さん、おやすみなさい」


毎晩仏壇に手を合わせているお父さんに声をかけた。



「あぁ、おやすみ、寒いから一枚布団持っていくかい?」


「ううん、大丈夫。お父さんも風邪ひかないようにね」


「あぁそうだな。ありがとう、おやすみ」



「おやすみなさい」





そして私は自分の部屋に入り、布団に入った。



なぜかその日は

なかなか寝付けない夜だった。