お父さんは、私の想像と違って、とても優しいお父さんだった。


あれから毎年、お母さんの命日は、私の誕生日だから

私がつらい思いをしないようにと、いつもより豪華な食事と、

二人では食べきれない大きなケ−キと大きな花束を食卓にならべて、

家をお祝いム−ドたっぷりにしてくれた。


仏壇には毎日、生花を飾ってあげていた。


収入少ないのに…




お父さん、ありがとう。




お父さんが、いてくれたから、

私は、暗闇から抜け出して、


立ち上がることができたんだ。