成海くんの部屋は、少し模様替えしてあった。 カ−テンを開けて、ベランダに出た。 あの時見た風景と、ほとんど変わらない。 その時、線路に電車が通った。 私は確かに、過去へいったんだ。 そう思った。 成海くんが隣にきた。 「研修医生活が終わったら、結婚しよう」 結婚… 私はすぐに泣く。 「私を成海くんのお嫁さんにしてください」 成海くんは私の頭をなで、優しいキスをした。