「おにいたん


おえつ


なおった−?」




「お熱


さがった?


さがったよ。



元気になったよ」




「ようごあん


かえ−だって」



「夜ご飯



カレー?



わかった。



後で


下にいくよ」




「あ−い!」




優くんが階段を降りる音がした。



成海くんが部屋に戻ってきた。



私は、ベットに腰掛けていた。




成海くんは私の前に立った。




「大丈夫か………?」





そういって私の頭をぽんぽんとした。





私は立ち上がって成海くんに抱き着いた。


「今日は帰るね」




「送っていくよ」



「ううん。また熱でたら大変だから。また明日ね」




私は成海くんの部屋を出て、お母さんと優くんに
挨拶をして、一人で家に帰った。