その日の帰り、二人手をつなぎながら、

私の頭の中は、未来の成海くんのことでいっぱいだった。


「美音?」



「……あ、何?」



「なんか考え事?」




「うん…」



空が、青と紫とピンクとオレンジと…夕焼け空のグラデーションがとてもきれいだ。


家の前の細い道の前まできて、成海くんが細い道の真ん中にある、大きな石まで私を連れていった。


「どうした?座って話すか?」



「うん…」





二人座って、また手をつないだ。




「成海くんは、運命ってどう思う?」




私は思い切って聞いてみた。




「運命?」





「成海くんには、どんな運命が待っているんだろう」




聞いてもしかたないと、わかっていながら、聞いてしまった。



成海くんは、ふっと笑った。





「運命は、待っているものじゃないよ」





え…