「お似合いだと思うよ。私。

いいじゃん。いいじゃん!

成海くんに告白してみたら?」



こ・・告白???


「む・・・無理!!むっ無理無理!!」


両手を振って拒否した私を見て、

英理はあきれたようにため息をついた。


「えーーー。なんで?


あのね、人生は一度きりなんだよ?

後で後悔したくないでしょ?

だからさ、なんでもチャレンジチャレンジ!

当たって砕けろって。

結果なんてやってみなくちゃわかんないじゃん。

それに、結果がどうであれ、

チャレンジすることに意味がある。

うん。

私はそう思うけどな~」



チャレンジ・・・当たって砕けろ・・・


私には無理だな・・・



「私なんかに告白されても、成海くん迷惑だと思うし・・・」







英理は、また深いため息をついた。




「もぉーーー!!美音は自分に自信持ちなよ!!

私は美音が羨ましいよ。背も顔もちっちゃくってさぁ、

髪はサラサラストレート、黒目がちの、でっかいくりくりの目。

私が男だったら、絶対に美音を好きになるよ」






そんな・・・





「私は英理がうらやましいよ。背も高くてスタイルよくて・・」




はあ・・っと、英理は自分を頭をガシガシかいた。





「ああああ!!もう、どうやったらわかってくれるんかな!

美音!自信持て!チャレンジだって!



成海くんの周りに群がっている女どもよりずっと美音のほうがかわいいって、

成海くんも思っていると思うよ!

じゃ、自信持って!放課後頑張んな!!」




バシッと私の肩を叩いて、英理は行ってしまった。