「当り前よ。
人を呪うってことは簡単には済まされないわ。
憎めば憎む程、それだけ自分に返ってくる代償も大きいってこと。

それに私、中途半端は嫌いなの。
やるならとことんやらなくちゃ。

さ、アズ
中に入って休んでいって。
一緒に豆大福でも食べない?」

「お、いいね~。

でもおいら、豆大福よりもケンタのチキンの方がいいなぁ~。」

「あなた、相変わらず共食いしてるの?

今度買っておいてあげるから、今日は豆大福で我慢しなさい。

次の満月の夜までに、栄養たくさん取って体力つけとかなきゃね。」

「はーい。
僕、雑食だから何でもいただきます。」


都会にはまだまだ沢山の人の恨みの念が交差している。

イシュはしばらくこの街で、ひっそりと大胆に暮らすことにした。