都会の魔女

さおりは初め 頭の整理ができなかった。
と言うよりも目の前にある現実を受け入れたくなかった。

しかし二人の表情から、それは紛れもない現実であると確信した。

「はっ?信じられない・・・

ここで何してたの!
二人で私を騙したの?!」

少し間をおいて タカシは重い口を開いた。

「お前には悪いけど、
あの時偶然会ったみさきちゃんを一目見て、好きになった。

それでも最初は本当に、絵のモデルになってもらえるだけでもいいと思っていたんだ。

でも描きながらみさきちゃんといろんな話したりしてるうちに やっぱり本気で好きになっちゃって・・・・・。

俺がみさきちゃんに好きだって言ったんだ。」