都会の魔女

ガンさんは中に入るなり
「洋子ちゃん大丈夫?」
と心配そうに部屋の中を見た。

「はい、取られたものは無いんですけど、
部屋に誰かが入った気配があるんです。
一人でいるのが怖くって。」

「洋子ちゃんが落ち着くまで、僕が居てあげるから もう安心して。」

洋子はそんなガンさんを心強く思い、部屋の中に入れた。

「ガンさん、来てくれるの早くてびっくりしました。」

「たまたま、この辺のお店にちょっと買い物に来てたもんだから。」

「すごく心細かったので助かりました。
ありがとう。」

そしてガンさんと洋子はお茶を飲みながら
いつものように楽しくおしゃべりをした。