都会の魔女

しかしある時。

料理教室が終わって一人アパートに帰って来ると、また部屋に違和感を感じた。

「うーん、何か違う・・・」

洋子は部屋の中を隅々まで見まわし、家を出る前の記憶と照らし合わせた。

すると、ある事に気が付いた。

洋子は普段 窓際に置いている植物に日光を当てるために
窓辺のカーテンを5センチ程開けておく癖があった。

今日も開けていたはずなのに、それがきっちりと端まで閉められていたのだ。