都会の魔女

ある日
洋子がアパートに帰ってくると、 郵便受けが勝手に開けられている跡があった。

「あれ?マサルが来たのかな・・・」

おかしいな、と思いながら自分の部屋に入ると
部屋の中も、何と無く雰囲気が変わっているような気がする。

「まさか、泥棒?!」
しかし確認してみたが、別に無くなっている物も無かったので
気のせいだと思い、マサルにも警察にも相談しなかった。

その後も たまに無言電話があったり、洋子を監視する
“目”
の気配を感じることがあったりと
洋子の周りでは 気味の悪い事が続いた。

「私、疲れてるのかな・・・」