しかしイシュはニコリともせずに

「でもあなたとは友達になるつもりは無いの。」

と言って 男に背中を向けると
そのまま家の方向スタスタと歩いて行った。


男はその後ろ姿に向かって

「あ、ちなみに僕の名前は
”アビー“って言うんだ。

以後 お見知り置きを!」

と叫んだのを、イシュは背中越しに聞いた。