都会の魔女

「山口一家は危険分子 注意!」

早苗は頭にきて、その貼り紙を荒々しくはがし 握りつぶした。

早苗は拓也の手を強くひいて、急いで自宅に帰った。

家に着いて留守電の再生をしてみると、今日1日でメッセージが何十件と残されていた。

早苗が留守電を解除してすぐ、また電話がなった。

早苗は恐る恐る電話にでた。

「もう幼稚園に来るな!」

「ちょっと、いい加減に・・・」

早苗が言い返す前に、電話はプツリと切れてしまった。

その以来 悪質な嫌がらせは毎日続き、それは日に日にエスカレートしていった。