「どうしたの?樹市子くん。もしかして怖じけづいた?」 「いや」 樹市子は両手をポケットに入れながら、日下部を抜かし、入澤の後に民宿に入った もう少し何か話題はないのか 樹市子と何かもう少し盛り上がれる話題は… 考えに考えた日下部だったが、全く思い浮かばない 自分も民宿に入ろうと歩きはじめると、目の前に靴跡があるのに気がついた 入澤か樹市子のものではないし 民宿だし、他の客のものだろうか 「あれ……」 何か引っ掛かったけど なんだろう そのもやもやは一瞬で消えた