「なによ、突っ掛かってくるじゃない」 「突っ掛かった覚えもない」 本に目を向けたまま話す樹市子 「ちょっとそういう言い方はないんじゃない?」 口を尖らせて日下部が答える 樹市子はこちらを向いていないから、口を尖らせても意味がない そこへ入澤が戻ってきた 「タクシーで10分くらいのところに民宿があるって。タクシー止めたから行こう。」