戦国爆走物語






「クソガキが…!!!!
この俺様をナメてるんだろ!!!!!!」



「ナメる?
おたくにはそんなに俺が味音痴に見えるわけ??
クソまずそうなおたくなんざ、頼まれてもナメねぇよ。」


「そういうこと言ってんじゃねぇんだよ…!!!!!!!」



どうも会話すら成立せず、文殊の苛立ちもピークに達する




「きひ、きひひひ。
そんなに死にたいならこの俺様が殺してやるよ!!!!!!!!」



「死にたいなんていってねぇんだけどなぁ。
おたく、耳おかしいんじゃねーの????」



その言葉に痺れをきらして、文殊は煌炎に切り掛かる




眠気眼であるにも関わらず、煌炎はそれをするりするりとかわす



「な…!!!!!」



文殊の短刀は、刃先すら煌炎に当たらない



「ん…?
こりぁ、いつの間に怪我したんだ?」



微かに目を開けた煌炎は、文殊の刀を避けながら自分の頬に触れて気づく



「まぁ、いっか。」




たんっ、と足がついた瞬間に煌炎はそのまま手を地面につく


「!?」



「よっと」





煌炎の足はななめ上に向かって蹴りあげられ、文殊の短刀を蹴りで弾きあげる





どっ、と観客が驚きでわく