客席もざわつく
「おいおい、あの鯛焼きってやつ気でも狂ったのか…!」
「じゃなきゃ本当の馬鹿だべ、恐ろしさを知らなんだ!!」
「すぐに殺されちまうよ…!」
眠る煌炎を見て、文殊の腕はぷるぷると震え出す
「恐さのあまり気絶しちまったわけでもなさそうだな……?
なら、俺様をコケにしてんのか…?
ガキの分際で…??????????」
そして文殊は持っていたサーベルのような形状の短刀でわざとポイントを外して煌炎に切り付けた
その刃先は煌炎の頬をかする
「………、んぁ?
ぁんだ?
ようやく試合が始まったのか???
あまりにおせーから寝ちまったじゃねェか。」
ようやく目を覚ました様子の彼に、恐れなどはなにも見られない

