戦国爆走物語





「………。」


風虎と思われる男は予想済みといった涼しい様子でそのまま一直線に心斎めがけて駆け、跳躍


「!」


すかさず抜刀する心斎


いつだしたのか、再びクナイを手にした風虎と呼ばれる男はその心斎の刀を空中で弾くと心斎の後ろに着地する寸前


袖の布から再び目にも見えぬ速さでクナイを放つ


「だから…。」




「……。」



「きかぬといっておるだろうが…!!!!」


口元に勝利の笑みを讃えた心斎は風虎が放ったクナイを再び弾くとその勢いのまま突進する


「終わりだ…!!」


着地していない男はただ静かな様子で心斎を見つめる



「くら……………え゙っ、ゴパッ…!!!!!!!???」


しかし、心斎の刀が風虎に届く寸前、心斎の口から赤い液体がこぼれ落ちる



「な゙ッ、がは…!!!」