戦国爆走物語





「続いてBブロック!
赤、あまたの戦で功績をあげ鉄壁の鎧とうたい上げられた男、武藤心斎!
対する白ブロックは期待の新星、なんとあの孤皇王家の子孫であられる風虎様だ!」


審判が告げると会場は黒兼丸の時並な盛り上がりを見せる


「なんだありゃあ。
布切れ被ってちゃあ風虎か全くわかんねぇよ。」


白ブロックから現れた男は全身黒の布を纏っており、全く顔が伺えないために煌炎は眉を寄せる


「では、開始!」


わぁという歓声とともに会場が更なる熱に包み込まれる


戦況が動いたのも開始の合図、その瞬間だった



黒ずくめの男の懐からギラリと鋼のクナイが姿を見せる

「おっ。」


煌炎は微かに声を上げた


そのクナイはなめらかに男の手を滑り、そのまま音もなく赤ブロック心斎に放たれる

しかし、流石通り名存在するだけあるようだ

心斎はいともたやすく放たれたクナイを刀で弾き飛ばした


「ふん、きかんわ…!!」