「腹部を狙ったかのように見せてますが…あれは完全に心臓を狙っての一閃。
相手を殺す気だったようですね…。」
「そうなんですか斎さん!?」
ゆっくりと細められる斎の瞳
「えぇ、彼は刀を」
「刀をぶぁーっと横に薙ぎ払うときに手首に捻りを加えて、びみょーに切り口が上にずれてるようにしてんなぁ。」
決め台詞のように斎が言おうとしたところをうまく掻っ攫ったその主は
「煌炎様!
起きてたんですか!」
「こんなうっせーブタ小屋の中じゃぁ嫌でも目が覚めちまうってもんだろ?」
「同意を求めないで下さい!!!
ま、周りが恐ろしい!」
「あーここにも一頭ぶひひ。」
「私は違います!」

