戦国爆走物語









地面に描く斑模様


その画材が幸路之介の血だと気づくころには、幸路之介は地面に倒れ伏せていた



一瞬間をおいての歓声




「うぉおおお!!!!
はぇえ、さすが黒兼丸様だあああああ!!!」

「私まったく見えなかったわ…!!!」

「今年の優勝も黒兼丸様で間違いないな…!!!!」






試合終了のゴングがなり、腹部に致命傷をおった幸路之介は大会を取り仕切る役人たちに運ばれてゆく



「【黒兼丸】…、皆がお前のことを褒めているよ……。
あぁ、でもすまないね。
お前はあれを斬りたくなかったんだよね……、あんなゴミ屑、斬るにさえ相応しくなかったね…、うん、うん。」