「無理…。」

「と、とりあえず、対戦表でも見に行きましょうよ、ね、ね?」


意気消沈した煌炎を引きずり、従者と花恋は対戦表の前に立つ


「煌炎様の名はもう表示されてるんでしょうか……、あ、やはりないですね………。」

「あるわよ。」

「え、どこですか??」

「これじゃない?」

「…………ああ、そういえば煌炎様は受付けで鯛焼きって名乗ってしまったんでしたっけ…。」


見るとCブロックに書きたての見事な字で『鯛焼き』の名が


「おっ、兄ちゃんたち、賭けしてかないかい?????」


対戦表をまじまじと見ていると、横でいきなおじさんが手招きをしている

とりあえず意気消沈している煌炎をそのままにして、二人はいきなおじさんの周りにできている人だかりに飛び込んだ

「これは…?」


「今期の武道大会は誰が勝つか予想して賭け事をしてるんだよ、どうだい、かけてみないかい?」


「はぁ……、あまり興味はないのですが…、まだ年端もいかない女子も連れてますし。」


「まぁ、んな堅いこというなって!
な、な???」