ピクリと幕府の男が口角をあげる


「肝っ玉が座ったチビだ。
俺の名は将軍補佐役の存鑑【ソンガン】。
冥土の土産に教えてやろう。」


巨体を起こして、煌炎を見つめる


「チビだぁ…?
潰すぞデカ物。
あとな…冥土に行くのはおたくさ!」


煌炎は整った口許をニヤリとさせた



「馬鹿な…!
孫鑑様にあの口の聞き方!?
こっ…殺されるぞ!」


使用人は賽に言い寄るが、賽は涼しげな顔つきで使用人に言った


「…殺されるのは幕府の男。
あいつにかなう相手ではない。」


「ただの賊が何をぬかす…!?」


「賊ではありません!
言ったでしょう、孤王皇家だと。」