「金を用意しろ。
早くしないと嬢ちゃん殺すぞ?」


ニタリと嫌な笑いを浮かべた後、花恋を見つめて吐き捨てた


「失敗したようだな、どれ…罰が必要か。
ん?」


突如現われた男が花恋に触れようとした瞬間、今度は男が吹っ飛ばされた


「ペペッ…。
おたくさぁ、不意うちは無しでしょ?」


煌炎が頭から出た血を腕で拭って、その血を舐めた


「ひっ!!
おまえ何してくれる…!!??」

使用人の顔は真っ青だ


「…誰だ?
俺を飛ばしたのは?」


埃や砂煙の中男はゆっくりと身を起こす


「おたくこそだれだよ?
俺ん名を聞くなら先に名乗るべきだぜ?
親に習わなかったのか坊ちゃんよ。」