「やはり嘘か!
賊が活きがりおって…!!!」


賽と使用人が睨み合っていると、ズシンズシンと地から響くような足音がする


「!!
幕府のお方がこられた!
今回の献上金を急いで準備しろ!!」


さっきまで賽と睨み合っていた使用人が焦った表情をして中の者に叫ぶ


「…?
幕府だあ…?」


「お主らに構ってる暇はない!!
さっさと立ち去れ!」


その横で花恋がガクガクと震えていた


「ころっ…殺さ…れるっ…。」


ふーんと煌炎は呟く


そこに足跡の主が到着した


「なんだ?
まだ準備はまだなのか?」


ぬっと煌炎の後ろに巨大な影が写ると同時に煌炎が横に吹っ飛ばされる


「おや?
ハエがいたようだ。
やはり汚い家だな。」


パンパンと手を嫌そうに叩く


「煌炎様…!」