『結-李空ちゃん♪』

そう楽しそうに話かけてくるのは今、一番話したくない人物。


緋爾花。

『…結李空に何か用?』
さすがの紅禾も不機嫌だ。
『怖いぃ。てゆ-か、結李空ちゃん、凌と別れたんでしょ?』
『…緋爾花のせいじゃん』
こいつあたしの事馬鹿にしてんの?

まぢありえん。

ムカつく。

『そっかぁ。ごめんね♪あたし達、前に付き合ってたんだけど、お互い忘れられなくて、凌の部屋に行ったら、いきなりKissしてきてびっくりしちゃったぁ。』

うぜぇよ。
あんた、限りなくうぜぇよ。

…なんて。
あたしが今言える立場じゃないか。