俺が初めて恋した相手は、ちっぽけな女だった。

何かとウザイ奴だった。

色目なんか使って媚びを売る女よりはましだったけど、自分に見向きもしないあの女に興味が湧いたんだ。

最初は遊びだった。
あいつが俺に惚れたらゲーム終了。


……のはずだった。

毎日あいつを見るうちに、意外と可愛い奴で、みるみるうちに逆に俺はあいつに惚れたんだ。

あいつの名前は
西山結李空。


毎日毎日、気付くといつも隣にいて、それが嬉しいと思う自分がいて。

今まで遊んできた自分を後悔した。