─────放課後。
紅禾は亮平君と帰るからあたしは1人校舎の中を歩いていた。
『好きですッ!あの、付き合って下さいッ!』
?!?
もしかして告白中?
まぢ?
超タイミングいいじゃん!
覗いちゃおッ。
誰が告白されてんの?
って。
凌じゃん。
やっぱモテる男は違うって事か。
『…俺さ』
凌が口を開いてあたしがいるドアに向かって歩いて来た。
やばいッ!
絶対見つかるよね?!
あたしは緊張のあまりその場から動けずにいた。
ガラッ。
凌があたしが隠れていたドアを開け、あたしの腕を勢いよく引っ張った。
『……きゃっ。』
凌はあたしを向かいあうようにして顔をゆっくりと近付けてきた。
………この場合。
キスされる感じですか?