五月雨。




「うぃーす。お疲れぇ〜」



紀さんだ!





「紀さぁ…」




ん?



「紀さーん!!お疲れーすっ」



紀さんに抱きついたなる君。



はぁー。そっか今日はなる君いるんだった



なる君は紀さんを兄貴と親っていて、仲良し。なる君のいる日は紀さんは取られてしまう。



私はただ紀さんを見つめて…




「おっ」



ん?紀さんは爽やかに笑って、私の頭にポンっと手を乗っけた。



なんだか、嬉しかった。



ありがと。