達也は切なそうな顔をして私の涙を拭う。



指先から達也の優しさが伝わってくる。



それでも私の涙は止まらなくて



「うそ――そんな、の…」


私は素直に言われた言葉を信じれない。



まるで夢みたい。



「うそじゃない」


その声があまりにも優しくて私は達也の服を握った。



「優羽こそ、嘘じゃないよな?」



「うん…」


達也は私の顔を両手で包み自分の顔に向けてきた。


私の顔はきっと赤くなってるかな。



達也は優しい笑顔で


「可愛い…」


そう言われて、またまた赤くなる私にキスを落とした。



好きだと思ってから初めてのキス。



こんなにも愛おしく感じるんだね…