「俺が泉や千亜希に優羽をここに連れてきてほしいって頼んだんだ」



あっ!だから泉さん達の様子が変だったんだ。



私は心の中で納得した。



「…優羽に話があるんだ」


突然、達也が真剣な顔になった。




「…イヤッ!」



私は急に怖くなって耳をふさいだ。



「優羽-!」


「いやっ――!聞きたくない…!」



私は目を閉じて頭を横に振った。



ほんと…駄目だ。


昨日のうちに覚悟していたはずなのに…



いざとなると達也が離れていくのが怖くなって話を聞きたくない!



「優羽!」



いきなり手を引かれたと思ったらスッポリと達也の腕に入っていた。




「やだ…。離して!」