婚約者の秘密♪

えっと…なんだっけ?



その私の気持ちを察してくれたのか



「『そういうのも素敵ですね』って言ってたから…」



あっ…それは…


「千亜季さんが写真を撮っているとき凄く輝いていました。

仕事一筋って言ってましたけど私にはそういうのがないんです」



「夢中になれるものってこと?」



「はい。…私、これといって好きなものとかなくて…

長い休みとかすぐにつまんなくなるんですよね!今日もそんな感じだったんです」


私は苦笑いした。



「将来はどうするの?」



「……まだわからないんです。イマイチ将来のことが想像つかなくて不安なんです」



未来のことなんて全く想像がつかない。