「そう。良かった!じゃあ行きましょうか!」


そう言って千亜季さんは私の手を引いて歩き出してしまった。



「ちょ…ちょっと」


私は戸惑っていたが千亜季さんは気にしないで進んで行く。



私で上手くいくのかな?

と不安になりながら千亜季さんについて行く。



でも、この強引さ…何かに似てる気がするんだけど…


なんでだろ?






「あのー。私は何をしたらいいんですか?」


歩きながら聞いてみた。



「実は私、数年前までこの街に住んでいたの。でも仕事の都合で海外に行ってたから、最近のことはわからなくて…

だからこの辺りを案内してほしいんだ♪」



良かった。それなら出来る。



私は内心、安心していた。