「あの……何かご用ですか?」



声をかけると女の人はハッとして


「ごめんなさい。今のは気にしないで」


「はぁ…」



「あ、あのね!良かったら写真でも撮らせてくれないかな?」


女の人がニコッと笑った。



…この人がモデルさんじゃないのかな?


「え…と、あなたは?」



「あっ、自己紹介が遅れたわね!私の名前は千亜季(チアキ)。カメラマンをしているの」


そう言ってカバンからカメラを取り出した。



「そうなんですか」



だから撮りたいって言ったんだ。



「優羽ちゃん時間ある?」


「えっと、大丈夫ですけど…」


でも私がモデルなんて出来ないよ。



そう思って断ろうとしたら…