当然、周りにも人がいて何人かの女の子の声が聞こえた。



「俺さ…ずっと村上が好きだったんだ。だから俺と付き合ってほしい」



倉持くんの少し赤くなった顔で告白された。



私は今の状態が理解できずキスされた頬を手で抑えて座り込んでしまった。



頭の中はパニックで何も言えない。



今…キスされたの…?



それだけが何故かショックだった。






優羽がほうけている頃、

一瞬のことだったのに周りにいたクラスメートは騒いでいた。

もちろん達也も見ていた。


周りにバレないようにしていたが達也の周りには黒いオーラが漂い、苦虫を噛み潰したような顔になっていたのは優羽も気づかなかった。